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そこはドロップオフというサンゴ礁に囲まれた
とても綺麗な海の中の世界。
そのなかでクマノミのマートンと妻コーラルとの卵の世話から話が始まる。
しかし、大きな魚に卵を襲われ、たった一匹だけ残っていた。それが”ニモ”だった。
パパ マートンの子育ての奮闘が始まった。
マートンはいつもニモに、一番忘れてはいけないこと、それは、 ”海は怖いところ”と話す。
ニモは片方のむなびれが小さいので、余計に心配で、特にたった一人の大事な子供なので
過保護になっていた。ニモ自信そんな父の思いが嫌になっていた。
ある日ニモが初めて遠くの学校に行こうとするのに、マートンは「お前はちゃんと泳げないだろ!」と引き止める。
ニモは、「パパなんか嫌いだ」と一人で初めて学校へ行く。
そして、学校にてひとりで船に近づいていき、人間に捕まえられてしまう。
マートンも心配になって学校に後から行き、その現場を目撃した。
誰よりも過保護に育てたのに、逆に離れ離れになってしまった。
ニモは人の家の水槽で飼われることになった。
一方マートンは友達となったドリーとともにニモを探す旅をする。
ニモは「パパは探してくれてなんかいない」と言った。
多分どうしよーもない子供と思われているんだと思っていた。
旅の途中に、マートンは出会った亀に、子供を助けるために旅していることを正直に話する。それが海の生き物達、それぞれ、話の伝達によってニモの元に届く。
「自分では出来るつもりでもできないんだよ ニモ」
ついつい、ニモと重ね合わせていたのだ。
でも、このことがきっかけで、マートンもニモの本心が分かりだしたのかもしれない。
最後にまた危機がニモに訪れるが、今度はマートンはニモを信じた。
そう思うことがそうとは限らない。
本当に想うという事は相手を信じること。
考えても見れば、卵の時にほとんどの卵がダメになってしまったのに
ニモは残ったのだから。